推しライフ徒然草

推し(吉沢亮さん)への愛と考察と妄言のつぶやき

PICU -5話- 感想

吉沢×高杉の涙のシーンは泣けた。
2人とも演技うまいから没入して見てられる。

今回は面白かった。
面白かったけど・・・
吉沢ファンとして吉沢亮の演技を見る分には面白かった――という言い方になってしまうかな。


今回は特にしこちゃん先生の感情の流れがポイントだったから、
途中、CMで中断されるのが煩わしかった(しかもこんな回に限ってコラボCMだなんて・・・)


悠太が搬送された処置室から追い出された武四郎が、
歩くスピードをどんどんあげて、トイレでひとり蹲ってしまう場面、
無言なのに動揺が伝わってくる表情。

PICUのドアの前では、どうにか平常心を立て直そうとして、
子供の前では優しいお医者さんの顔を維持して、
眠る悠太の前では素の武四郎の顔になる。
本当は頭では分かっているけれど、悠太が自死を選んだとは信じたくない気持ちの揺れ。
途中、母が倒れてヤバイ伏線が・・・。

白血病患児の母との会話
「生命を粗末にしている人を見るとうちの子と代わってくれって・・・」
これはあきらかに悠太との対比になる言葉で、
医者である武四郎もたぶんこちら側。

その直後に宅急便で、入っていた遺書にぶち切れ。
ここまでは分かる。

だけど、その後の
「最低だよ」「見損なった」
このワードチョイスは、ちょっとちょっと・・・となった。

「何でそっちを選ぶんだよっ!」って怒りだけなら分かったんだけど、なぜ断罪ワード・・・
大竹母「悠太の命は悠太のものだから」の名言を引き出すためのフリの言葉なんだろうけど、ねぇ・・・
前回も綿貫先生に「母親の気持ちなんて分かりませんよ」と突然キレてたし・・・
その後の展開のためとはいえ、主人公にフリの言葉をわざと言わせるのは好かんなぁ・・・
言わせるとしても、もうちょっと言葉選ぼうよ・・・


武四郎として断罪の言葉を言わなくてはいけない場合、吉沢さんはどう気持ちを持ってったのだろう?
やりすぎても視聴者に嫌われるし・・・って若干やりすぎてる気もするけど・・・
いや、めちゃくちゃ難しいシーンだわ、こうみると。

 

とりあえず、大竹母の助言もあり、目覚めた悠太にぶちかますことはなく(最初ハラハラしたけど)第一声が
「やっと目ぇ覚ましたか、ってか寝すぎだろ」
って軽くかけたことでホッとした。

 

そして、このシーンの吉沢さんと高杉くんの二人の演技が素晴らしかった!

――俺、お前に全部見せてきた。
――お前のダメなところもカッコ悪いところも全部見てきたと思ってた。
――何度も俺に伝えようとしてくれたんだよな。
――ごめん。

遺書を見た時の憤りは、母の助言と悠太からのSOSに思い当たり、悠太が目覚めた安心もあって、素直に飲み込むことができたのだろう。
『医者の悠太』ではなく『親友の悠太』として見つめ直し、言葉をかけることができたのかな。

対する悠太もようやく自分の抱えていた苦しみを打ち明けることができた。
感情の呼応が素晴らしいし、2人の泣き演技も自然でリアルでお見事。
そこには、
吉沢亮ではなく、高杉真宙ではなく、武四郎と悠太がいた――。
ように見えた。

「そんなの医者失格だ。ちゃんとしなくちゃって言い聞かせて」
と悠太が言った時、うんうんと頷くだけの吉沢さんに、なんかすごい救われるなと感じたし、
「死んだら終わらせられるかなって思って・・・ごめんっ」
手で涙をおさえる高杉くんがすごくリアルだった。

「悠太の命は悠太のもの」と母の名言パクってからの
「死なないでよ、悠太」が武四郎の本音で、
「俺たち医者でもあるんだからさ」でやっぱり自分の意思を通すしこちゃん(^^;
舞ちゃんが入ってきて「ふざけんなバカ!」って殴るのめちゃ可愛かった!

これで悠太も大丈夫そうでひと安心!

そして、おいしいところをさらっていく植野先生。
「いろんなことを抱えて働いていいと思う。でも一人で抱えないでね」
マジ理想の上司ですわ!


ま、最後に大竹母がヤバさどん底だけど・・・。


演技巧者が揃ってて見ごたえあるぶん、
脚本にもどかしさを感じてしまうのかもしれない。

やっぱり気になるしこちゃんのちぐはぐ感。
子供相手には全力で優しいドクターだけど、
武四郎というイチ青年になった時の未熟さが刺々しすぎる。
このドラマのしこちゃん先生は吉沢亮を当て書きして作ったというけど、
視聴者からの共感を得にくい主人公像を吉沢亮にさせたかったの?
と、少々もやもやする・・・。