推しライフ徒然草

推し(吉沢亮さん)への愛と考察と妄言のつぶやき

PICU -9話- 感想

なんだろう、感情がごっちゃになる・・・

 

今回は思いっきり『月9』っぽさが微塵もない鬱展開。
重い・・・重すぎる・・・と言われても言い返せないわ。

 

命の重さを描いているのは分かる。

 

演技が素晴らしい・・・という感想と、
親との死別にどう向き合うか、心の折り合いのつけ方とか丁寧に描いているなと思うし、
医者の無力感も描いて、よりリアルな医療現場での実態をも描いているのだろう・・・というのもわかる。

 

とはいえ、
7話8話と神回続きだったから、
初回に感じた、丁寧に描きすぎるがゆえのテンポの悪さを久しぶりに感じたし、
最後に谷底へ突き落とすENDで、心が重くなる・・・
たしかに月曜日に見るドラマとしては重すぎるわな。

 

でも丁寧に描いているからこその、あの親子の対話が秀逸な名シーンになっている。

 

あの演技オバケと言われる大女優大竹しのぶさんと、サシで9分半もの長回しを経験できるなんてものすごく貴重な瞬間。
俳優として吉沢さん的には確実に大きな糧になったであろうシーン。

 

メイキングを見てるとおちゃめな大竹しのぶさんだけどさすがは大女優で、本当に具合が悪い人に見えるし、母の愛情たっぷりに武四郎を見つめているのが分かる。
同時に自分で自分の命の選択をしている覚悟も見える。

 

旅館での夕食の場面は、演技を引っ張っていたのは大竹しのぶさんで、とても自然に志子田南という女性であり、夫を看取った妻であり、武四郎の母だった。
その自然さが損なわれることなく、吉沢さんも母親が大好きなひとりの息子・武四郎だった。

 

本当にすごいのは二人とも役そのものでしかない人物として、その瞬間その場にいたということ。
それ以外の雑念が入る余地がなかったということ。
そして、それが視聴者にもしっかり伝わってきたということ。

 

誰もがいずれ(もしくは既に)直面する親との死別の場面。
それを踏まえての親への想いだったり、子供の覚悟だったりを感じ、考えさせられるシーンでもあった。

 

この宿泊先での夕食の対話のシーンは、
死という悲愴な現実が待ち構えている中でも、互いの愛情が端々に感じられる、
ものすごく綺麗で良いシーンになっていた。

 

そして、あっという間にナレ死。
これはこれで良かったと思う。

 

葬儀シーンから感じられる武四郎の違和感。
PICUに戻り、空元気とはまたちがう微妙な違和感。
そういう引っ掛かりを視聴者に感じさせる芝居も、吉沢さんうまいなーと思う。

圭吾くんの現状が既に喋られなくなっていることに優里ちゃんともどもショックを受けつつ、
優里ちゃんの涙に「ごめんなさい」と頭を下げる武四郎の顔に漂う虚無感。

植野先生もしこちゃん先生の違和感に一抹の疑念を抱いたかのように眉を寄せ、
最後の最期で『退職願』
うわぁーしこちゃん大丈夫??

 

感情ごっちゃのまま、心配が募っていく。

 

残り2話・・・
最後はどうかハッピーエンドになりますように!!!