推しライフ徒然草

推し(吉沢亮さん)への愛と考察と妄言のつぶやき

キングダム2(映画感想)

とにかく山﨑賢人のアクションがすごい!
『キングダムは山﨑賢人の映画だ!』といわんばかりの熱量にあふれた作品。
そして、ほぼ蛇甘平原の戦いのみを描くというアクションに全振りした内容。
それゆえドラマ性は若干弱いが、信が気持ち良いほど活躍してくれるので爽快感のある作品。
個人的には、前作が完璧すぎたので、それを超えるまではいかなかったけど面白かった。


前作で吉沢亮に沼った身としては、再びの大王様に歓喜
予想よりも出番があって嬉しっ♡
しかも冒頭から!その後ろ姿からもう大王のオーラが!
いやマジで!めちゃくちゃ雰囲気のある立ち姿でわくわくしたわ!
王宮暗殺編を最初に持ってきた構成もGOOD!
環奈ちゃんの河了貂の登場の仕方がマンガチックで笑ったけど、
山﨑賢人の信と、吉沢亮の嬴政と、橋本環奈の河了貂、
この3人が揃うと『あ、キングダムだ!』とテンションあがる!
映画の最初と最後のほうには、もうお約束のようにこの3人のシーンが欲しい!


今作、吉沢さんの出番は予想よりあるとはいえ多くはない。
でも要所要所で出てきて、出てくると画がシマる。映画の重みが増す。
だからこそ、映画の冒頭とエンディングは嬴政が締める。
映画の主人公は信だけど、このお話は秦国が舞台であると印象づける。
最後は強敵呂不韋を睨み据えて、国は渡さないぞ!と覚悟の眼差し。
美形三白眼のアップに、でで~んとタイトルバック。
まさに絵になるわ~!!
これからどうなるんだろう?というワクワク感を残すエンディング。
吉沢さん信頼されてるな~!
それも前作のあの演技があったからこそ、こういう構成になったのだと思う。


前作のビジュアルコメンタリーで松橋Pが
長澤まさみさんが出てるだけで映画の格がひとつ上がる』
という話をされていたけど、
吉沢さんも同じような存在感を手に入れつつあると思うわ。
それくらい大王様の風格が板についてた。
キングダムの嬴政役とめぐり合えたことで培われているともいえるけど。
嬴政役は、吉沢さんの美貌とクールさを最大限に発揮できる役でもあり、
このハマリ役を与えられた奇跡に、今さらながらに感謝!


細かいところでいうと、
信が無事帰還した姿にホッとしたり、
信の功績が認められて百人将になったことに微笑み浮かべたり、
台詞がなくとも表情で心情を現すのが本当に上手!
佐藤信介監督いわく
「吉沢君はほんの少しの違いで色んなことを物語ることができる役者さん。
小さく吐く息、ほんの少しの目線や動作でとても多くのことを物語る」
まさに!それ!
吉沢さんの良さをしっかり評価してくれる監督さんと出会えて、お仕事できるのもまた幸せ!

そして夜バゲット情報によると、
今回佐藤監督は、それぞれの表情をどう撮るか、いかに美しく撮るかカッコよく撮るか、緻密な計算をしていたのだとか。
王宮で王騎将軍が戦場に向かった一報を受けた時の大王様の斜め上からのドアップ
映画の大画面に(なんならIMAXにも)耐えうる美肌と下睫毛のラインも綺麗な横顔
まさに造形美の結晶!と思ったあのワンカットも、すべて計算しつくされたものなのかしら。
佐藤監督おそるべし!そしてありがとうv


「日本で超ド級のエンタメ作品を作るんだ!」という制作陣の熱意がこれほど伝わってくる映画もなかなかないんじゃないかと思う。
VFX駆使して戦車や騎馬、歩兵の大合戦を壮大なスケールで描いている。
映画館の大画面でこそ見るべき映画だと思う一方で、
これが日本の歴史を描いた映画でないことがちょっと口惜しい。
時代劇が衰退していくのは悲しいので、このスケールで日本の軍記物だったらなぁと夢想したのも、正直なところ。

そして時代モノの共通点でいうと、役者って声が大事だな、と痛感。
戦場のガチャガチャ雑音多いシーンだと聞き取りにくい場面もある。
激を飛ばすシーンはやはり声の通る役者がいい。
その点、賢人くんも声の通りはいいし、吉沢さんも前作の檄は素晴らしかった。
満島さんの声も良いので、壁の活躍が楽しみ。

今回のサブ主人公は羌瘣だけど、残念ながら個人的にはハマらなかったのでノリきれなかった部分もある。
それでも他の伍のメンバーは演技巧者たちだから安心して見てられるし、
王騎将軍や麃公将軍はいわずもがなの存在感だし、
呉慶はせっかくの小澤征悦さんなんだからもうちょっと活躍させてやれよ~とは思ったけど。


今作がアクションエンタメに振り切れたのは、山﨑賢人がいたからだと思うわ。
ほんと山﨑賢人って信じゃなかったっけ?っていうくらい、魂から『信』だった。
役者としての成長と、信の成長がリンクしるようにも見えたし、山﨑賢人という役者が現場でいかに愛されてるかもヒシヒシと伝わってきた。そんなところも信っぽい!
彼の真摯さと信の真っすぐさが重なって、この映画に純粋な爽快感を生み出しているのだと思う。

その信を体現する身体能力も激ヤバ!
アクションがすごい!と、ひと言で言っても、それって並みのことじゃないからね。
ただ動けるだけじゃダメで、反復して反復してようやく『役としての動き』ができて、さらにブラシュアップして『魅せる動き』に昇華して・・・
ものすごいエネルギーのいることを彼はやってのけたのだと。
涼しい顔してるけど、すごいよ賢人くん。
しかも、賢人くんはそれをさらに超えて『主人公』としての『魅せる動き』をちゃんと習得してるから尚更!
群衆の中にあっても埋もれないし、動いている画のなかでも真ん中に居続けられる存在感がある。
たんに運動神経がいいだけの俳優ではできない到達点に達していると思うわ。
あと踏み台もなく馬に乗るとか馬の背でのけ反りながらアクションするとか、体幹オバケ!素晴らしい!
馬をあれだけ乗りこなせる俳優も稀有。
大河イケるな!と思ってしまったわ!


前作では吉沢亮という若手俳優の演技力に魅せられ、
今作では山﨑賢人のスター性を実感し、
キングダムという映画を通して若手俳優二人の成長をうかがい知るという貴重な体験をさせてもらっている。
この時代に生きてて良かった!ホントにね!


それにしてもエンドロール後のサプライズ・続編Ⅲの予告には本当にビックリさせられた!
ありがとう!感謝しかない・笑
次も期待大で楽しみ!!