推しライフ徒然草

推し(吉沢亮さん)への愛と考察と妄言のつぶやき

青天を衝け~感想~第41話

とうとう最終回「青春はつづく」

もう冒頭の家康さまから涙。
北大路家康さまの慈愛に満ちた語りかけ。
過去の家康さまから、現代への私たちへの問いかけ。
なおかつ、青天を衝けのドラマじだいへの愛情があふれていて、胸にじんわりときて涙。
吉沢さんの苦労をねぎらっているようにも見えて、
ひとつの言葉に幾通りの思いも滲みださせる大御所俳優の凄みさえ、感じました。
北大路欣也さん、家康さまをやってくださり、ありがとうございました!!

そして、最終回の最後の最後、これ以上の名シーンはある?ってくらいの最終回。

 

血洗島の畑から、栄一が問う。

「いま日の本はどうなってる?」

「それが…恥ずかしくて、とても言えません」

「なぁに言ってんだい!まだまだ励むべぇ!」

もう最高の大河ドラマでしょう!
あとはもう何も言うことはない!と、吉沢さんが言い切るくらい、本当に何も言うことはない。
「まだまだ励むべぇ!」
大河の主人公から、現代人の私らへのエール。
最高じゃないですか!
みんなが励んで、みんなが幸せになるのが一番なんだで!

いい大河ドラマの主演が吉沢さんで良かった!!

 


何も言うことないと言いつつ、最終回の感想。

 

最終回は、「孫・敬三から見た渋沢栄一」テイストでのダイジェスト展開。

 

大隈さんを見舞う栄一。
口の減らないジジイ同士のクサレ縁的な関係にほっこりしつつ、
前回はシリアスモードで、栄一から大隈さんへ、八十になってもまだ首相をやるのかとダメ出しして、
今回はコミカルモードで、大隈さんから栄一へ、82の年寄りなんだから寝てろとダメ出し。
言葉のチョイスと、対比しつつ展開を面白く組み立てて描けるのがすごいなぁ、と。
そして、五代さんからは日本を頼むと、伊藤さんからはアメリカを頼むと、
大隈さんからはアメリカとの戦争の道を進まないように努めてくれと、託される。
いろんな人々の想いを背負って、栄一は進んでいるのだと実感。

 

それにしても、82才で再びアメリカへ渡る栄一のバイタリティのすごさ!!
ワシントンでの国際会議で、
軍縮と並び、米国内の排日移民問題を議題に取り上げるべきだと働きかける。
叶えられなかったが…

「国とは人だ」
「国と国の関係が、結局は人と人との関わりだからだ。外交問題だけではない。人間の根っこの心の尊厳の問題なんだ」

幣原氏との対面をもって、普遍的な理想が栄一の口から語られる。
栄一の言葉だからこその説得力。
そして、それを生み出す吉沢さんの真摯な演技力!
お見事!


関東大震災では、篤二との再会に涙。
篤二の無事な姿に、涙を浮かべて抱き寄せる老いた父。
ようやく父に抱きしめられたことで、篤二の冷えた心が温められる様が見てとれる。
小さい頃から、ただ父の温もりを欲していただけなのだと分かるとても良いシーンで、じんときた。
そんな感動的場面もありつつ、血洗島へ避難を勧める息子たちに、
「私のような老人が働いてこそ生きる申し訳が立つんだ。それを田舎に逃げよとは、なんと卑怯千万」
と一喝。
ほぼ実話というから恐れ入る。

 

大水害にあった中華民国を支援するため、
91歳で『中華民国水災同情会』会長に就任というのも実話だそうで、これまた恐れ入る。
募金活動を呼びかけるために、ラジオ放送に挑む栄一。
「ちょっとぐるぐるしてきた…」に笑い。栄一らしい!

そして、
助け合いの理想論を語るより、
「とっさま、かっさまに叱られるべぇ…」
と、言わせる大森美香の脚本力の凄さ!!
ほぼ誰もが、幼い頃に両親から言われ続けてきた言葉。
思いやりの心。
単純な言葉で、誰もの心に響く。
とっさま、かっさまと言わせたことで、誰もが両親の顔を思い出す。
だからこそ、
「私が言いたいことはちっとも難しいことではありません」
なのだ。

中華民国の洪水の実情や、関東大震災での救援などの話しより、
「大丈夫、大丈夫だい…」
と、優しい栄一の語りかけから始まる、
誰もがの『とっさま、かっさま』の教えを彷彿とさせる言葉が胸に響く。

「手を取り合いましょう。困っている人がいれば助け合いましょう。人は人を思いやる心を。誰かが苦しめば胸が痛み、誰かが救われれば温かくなる心を当たりまえに持っている。助け合うんだ。仲よくすんべぇ。」

ああ、とても良い脚本!!!

 

そして、ラストシーン!

血洗島の畑から、栄一が問う。
「いま日の本はどうなってる?」

「それが…恥ずかしくて、とても言えません」
もうね、現代人が皆そう思っているよ。顔向けできません的な。
そう思っていたら、栄一に笑い飛ばされた。

「なぁに言ってんだい!まだまだ励むべぇ!」

そうか、頑張んなきゃ、わたし!
そう思えたわ。

そして、とっさま、かっさま、お千代など、今までの人々に呼びかけられて、走り出す栄一!
栄一らしい爽快感で、最後を締めてくれてありがとう!

 

青天を衝けの主人公、渋沢栄一を、吉沢亮さん主演で、
大河ドラマを制作してくれて、
本当にありがとうございました!!!

 

感謝の言葉しかない!
本当にいいドラマでした!!

 

そして、
吉沢さん、本当にお疲れ様でした!!!

 

最終回、突然のインスタライブも、吉沢さんの感謝の気持ちがあふれていて、なんでいい人なんだとつくづく感じたわ。

 

もう一生、推していく!!!