推しライフ徒然草

推し(吉沢亮さん)への愛と考察と妄言のつぶやき

マーキュリー・ファー感想

2月1日吉沢さんお誕生日に初観劇!

とはいえ…
演目が苦手な系統なので、
吉沢さんには申し訳ないけれども、思いっきり吉沢さん目当てで鑑賞。

※ネタばれ感想※


最初、暗闇から二人の声が聞こえてきた時、
匠海くんの声→めっちゃアニメ声~!
吉沢さんの声→ロディっぽい!

北村匠海くん、めちゃくちゃうまい!初舞台なのに。
独特の高くてやわらかい声もいい!終始聴きやすかった。

吉沢さん、演技が大人になってた。色気ダダ漏れでヤバイ!
そして、圧の芝居と、繊細な芝居を両立させてるのが、凄いわ!
がなりたてる芝居が続くのに、各人への愛情が秘められている。
それがしっかりと伝わってくる。
もちろん脚本がそうなっているのだけど、それだけでなく、エリオットから滲み出るヒリヒリとした悲しいほどの愛情が、劇場にヒタヒタと浸透していく気がした。

でもって、吉沢さん、あがいてるな~。
エリオットの葛藤に、悪戦苦闘しながら自分のものにしようと懸命に闘っているかのよう。
良いぞ、良いぞ!もっとあがいて、良い役者になってくれ!吉沢亮よ!

それと、エリオットとスピンクスとの立ち回りシーン。
吉沢さん、めっちゃ体動く!はじめて身体能力の高さを実感!笑
失礼ながら、吉沢さん殺陣はうまいけど、運動神経じだいはあまりよろしくない方だと思ってた。
けど、このシーンみて、アクションもっとイケるぞ!と感じたわ。笑

それと、回想シーン!
それぞれの役にある、それぞれの回想シーン。
セリフのみで表現される、役者の演技力の見せどころ!
吉沢さん、カッコ良すぎるだろ!
ナズ役の小日向星一くんも、めちゃ上手かった!
いや、ナズくんは、回想だけでなく、演技もめちゃめちゃ上手かった!
可愛く無邪気で、でもネジ一本抜けてて、その塩梅加減が絶妙!
青天で容保公の出番少なかったのは、ものすごくもったいないことだったと、今さらながらに思わざるを得ない!!


ひとつダメ出しするのなら…

発声のテクニック的なところでは、
劇場の大きさに応じた発声が、まだまだ甘いな。

プロデューサーズのシアターオーブのような大型劇場でマイク付けて演じる分には何ら問題ないけど、世田パブくらいの中型劇場でマイク無しでの発声の仕方、もっと頑張らないと!腹式ガンバレ~!

早口セリフ&俯きながらの喋りが多いから、尚更大変だとは思うけど、一部聞き取りづらいところもあった。
エリオットの性質上、気短で早口のセリフなんだけど、音の切り方がちょっと早すぎるというか短すぎるのかな?
ダレン匠海くんのやわらかい弟感との対比で、ブツ切り感を出してるのかもだけど。

一方、匠海くんはまっすぐ通る声質。
ライブやコンサートで様々な大きさの会場で歌手活動してることもあってか、劇場の大きさに対応した声の出し方をしている。
勘どころも良さそうだし、きっと天性のものもあるんだろうな。
白井さんが、匠海くんは「手のかからない子」と表現してたけど、まさにそんな感じ。
子役出身役者に共通した「ソツのなさ」みたいなものも感じる。

以前、「一度死んでみた」の浜崎監督と脚本の澤本さんの対談で、
すずちゃんは天才、吉沢くんは秀才
ということを仰っていましたが、今回鑑賞して似たようなことを思った。
匠海くんは天才かもしれない。
吉沢さんは、あがいてもがいて考えに考えて掴み取ろうとする。
アクションも反復に反復を重ねて練習を積み、形を成す。
そのひたすらに研鑽を積み重ねていく姿勢が、吉沢亮の魅力なのかもしれない。
努力も才能。吉沢さんは努力の天才なのかもしれない。

吉沢さんが、エリオットをやりたかった! というのも、なんだか頷ける。
前半のエリオット。
中盤のエリオット。
終盤のエリオット。
虚勢がはがれ、どんどん露わになっていく内実。
むき出しにされていく魂。

暴力的で陰惨な舞台だが、
それでも最後に残るのは、やるせないほどの愛情と慈しみだ。

 

演出の白井さんは、きっと人間が好きなんだろうな。