推しライフ徒然草

推し(吉沢亮さん)への愛と考察と妄言のつぶやき

青天を衝け~感想~第39話

栄一と戦争。
今回も怒涛のスピード展開。
だけど歴史の流れとしては分かりやすかった。
ただ、まとめに入ってきた雰囲気に寂しさが…。

 

アバンで惇忠兄ぃが亡くなってしまった。
若かりし頃に水戸学に傾倒して皆を導いていた惇忠兄ぃが、最後に慶喜と会えたのにはジンときた。

 

そして脚本的にも、
4話の『悲憤慷慨』が、ひこばえの木と血洗島とともに、今話のアバンの惇忠兄ぃにつながり、
『尽未来際』というキーワードが、慶喜との絆として、
慶喜と平岡円四郎、そして慶喜と栄一の絆につながった。
また、篤二の『逃げたい』が、慶喜の『逃げた』につながり、慶喜の伝記編纂へとつながる。
素晴らしい構成力!!

 

戦争への描き方も、短い尺ながらも逃げずに表現していて、しっかりまとまっているのがすごいな、と思う。
戦争へ協力しなければならない立場として演説するも、気乗りしていないことや、聴衆の熱気への危惧、これでいいのかと自身への問いかけや苦悩など、栄一の表情からもしっかり伝わってくる。

 

そして、その日清戦争日露戦争と、鳥羽伏見とがつながる。

 

「人は誰が何を言おうと戦争をしたくなれば必ずするのだ…」
「欲望は道徳や倫理よりずっと強い。ひとたび敵と思えばいくらでも憎み、残酷にもなれる」

 

鳥羽伏見を振り返る慶喜が、隠遁することもまた己の役割だったと結び、
己の役割、私の道とは…と自問する栄一。
それが、栄一の転身、実業界引退へとつながっていき、篤二への物語へもつながっていく。

 

「わたしの道とはなんだ」
「いまの日本は心のないハリボテだ…」
「そうしてしまったのは私たちだ。私が止めねば…」

 

心に残るキーワードがいくつもある。
本当に素晴らしい脚本!

 

そして物語として、人間ドラマの軸を栄一から篤二へとシフトすることで、
偉大な父のもとで重圧にあがく息子に共感性を持たせながら、
世情の流れが分かりやすく描かれている。
秀逸ですな!

 

秀逸といえば、
慶喜の見舞いを受ける栄一のシーン!
吉沢亮圧倒的美貌が溢れ出てました!!!
画面に映る吉沢さんの麗しい瞳の美しいこと美しいこと!!
いや~これぞ眼福!!ありがとう!!NHK!!!

 

まぁ、このシーンのぞいて、
今回さすがに老けメイクがどうたら言う人は、文句言いたいだけだわ…
老けメイクもしてるし、老け演技もバッチリしてるじゃないか!

 

残り2回!
次回は15分拡大版で、どんな展開になるやら。
凝縮しすぎて、想像もつかないわ。
一回一回噛みしめて見なきゃだわ!