推しライフ徒然草

推し(吉沢亮さん)への愛と考察と妄言のつぶやき

青天を衝け~感想~第28話

八百万の神回!
爆笑回だし、ぐるぐるワクワクめっちゃ面白い!
まさに神回!
そして今回1シーン1シーンがとても印象深い!


伊藤&栄一のヤンチャ対決
大隈&栄一の舌戦対決
杉浦&栄一のザ青春
慶喜&栄一の最後の命と名前返上
そして、栄一の舌鋒するどい演説からのジャンピング土下座


栄一がしっかり主人公している!!
泣きと笑いの緩急ある見事な脚本!!
見応えある演出と、力量ある役者陣の演技力!!
これぞ大河でしょ!


しかもすごいのが、
シーン毎にテイストの違うお芝居をやっている!
なのに、栄一として一貫している。
矛盾やちぐはぐさがないって、すごいことだと思う!
吉沢さんの地頭の良さが現れてる気がするわ。
演技の整合性が取れて、テイストに合わせるバランス感覚が良い。
しかも、どんどんそのバランス感覚が磨かれていってる気がする!!


今回、特筆すべきシーンは、
大隈との舌戦と、慶喜とのシーン。
そして、回想シーンの入れ方が秀逸!


大隈重信と栄一の減らず口合戦は、まるで舞台を見ているよう。
長回しで二人の長台詞に丁々発止の言い合い!
顔の表情だけで笑えるしw
ナポレオンの馬のくだりなんかは特に!
栄一が鋭い目をして睨みつける、その『間』がおかしろすぎて、笑える~ww


大隈の「であ~る」三連発もクセ強め。
栄一も言いたい放題言うが、大隈も「知らん!」と身も蓋もないことを言う。
「はぁ~?」とブチギレ栄一、絶句の変顔!
芝居がうまい役者たちだからこそ、成り立つコミカルさ。
その軽さが、いつしか熱い思いへと引き込む。

 

「君は、新しか世ばつくりたいと思ったことはなかか?」
大隈のひと言が、栄一の心の琴線に触れる。


そして、ここで挿入される回想シーン!
幼少期の「俺が守ってやんべぇ、この国を!」から始まり、少年期、青年期と、栄一が胸に抱いてきた、この世を変えて新しき世で国のために尽くしたいという思い。それらすべてが布石となっている。
次々と呼び覚まされる記憶は、視聴者が栄一と共に追体験する構成&演出!


「日本ば思う神々がより集まり、これからいかにし、新しか国ばつくろうか思案する」
「君も、八百万の神の一柱ばい」
「我こそは国のためにこれをやってやりたいと思うことはなかか?」


大隈の言葉が、栄一の心をどんどん揺り動かす。
胸に手を当てて、込み上げる高揚に瞬く栄一の表情が素晴らしすぎる!!
『あ~ぐるぐるしてるな』と、言葉なくとも、見ただけで察することができる。
今までの蓄積が効いてくる脚本&演出。
そして懐柔されていく心の動きのつぶさまでもが表情のみで表現できる役者・吉沢亮の演技力の高さよ!!

マジ神回!

 


そして、もうひとつの名場面。
慶喜から最後の命を受けるシーン。


栄一が東京での顛末を慶喜に報告。
新政府が崩れたら、今度こそ慶喜が先頭にたって新しき世をつくろうと口にするが、それが心底からの希望ではないことが分かる喋り方をする吉沢亮すげぇ…ってなった!!
慶喜はその気がないと否定し、東京行きを勧める。
そして、260年の国家の礎を築いた東照神君(家康公)の国造りと、新政府の八百万の神とを繋げてくる脚本の妙!!めっちゃすごい!!


栄一の口からは久しぶりの「承服できませぬ」
「上様ならできた。貴方こそが新しい日本をつくるべきだった」
という不満は、視聴者の代弁でもある台詞だろう。
それさえも遮る慶喜
「本当は行きたいと思っておるのだろう」
と。慶喜の強情さもさりげに演出してるよね。


そして、慶喜から出される最後の命。
「渋沢、この先は日本のために尽くせ」


部下の本心を見抜いて、優しく背中を押してくれる。いい上司だ。
それだけじゃない、栄一が平伏するまでの『間』に、慶喜の隠れた思いもまた垣間見える気がした。
『最後の命』として慶喜自身は関われない身であるからこそ、自分の代わりに栄一に、新しい日本の国造りに尽力して欲しい、この先の日本をよろしく頼むと、託す気持ち
その慶喜の思いを受けての栄一の『間』であり、平伏なんだろうなぁ、と。
余韻のあるお芝居が素晴らしい!
慶喜のもとを去るからには、けじめとばかりに、栄一は「篤太夫」の名を返上する。


「元の名とはなんだ?」
渋沢栄一と申します」


あらためて名乗りをあげる栄一のまっすぐな眼差しが良いv
そして、ここで第1回冒頭での名乗りシーンを繋げる神構成!!
青天は過去回とのリンクの仕方も秀逸!!
第14回でも慶喜に会う場面で、同じく第1回冒頭シーンとの繋げ方が見事だったが、今回もまたお見事!!
慶喜と栄一。そして二人を繋げ、篤太夫の名を授けた平岡円四郎。
それまでのさまざまな思い出が、慶喜や栄一とともに、視聴者も思いを馳せる。
とてもいい回想シーンの入れ方!


慶喜の懐かしさあふれる静かな微笑み。
出会いと別れに去来する思いを飲み込む栄一。

渋沢栄一大義であった。息災を祈る」

将軍であった慶喜からかけられる最後の言葉に、栄一は万感込み上げ、鼻の頭さえも赤く染め、静かに深く平伏する。
そこから去るまでの所作の美しさと、最後に流れる涙。
泣き顔でありながらも、これまでの感謝を胸に、未来へと進む顔つき。


言葉では語らない二人それぞれの情緒が、手に取るように分かる。
静かなる名シーン!!


セリフがなくても、気持ちが伝わるってすごいことよね!!
青天を衝けは、本当に作りが丁寧で、作り手・演じ手の心意気が感じられる。
本当に名作!!


そして、上様の前では思い切り吐き出せなかった気持ちを、杉浦にぶつける!
同時に杉浦との熱い友情をも描き出してる!
なにこの脚本の素晴らしさ!もう最高!!


さぁ、新しい時代の幕開けだー!
で、終わるのかと思いきや、最後のオチーーー!!!!


新政府へのダメ出し&啖呵を切ったと思ったら、場所まちがえてたとか!!
超大爆笑ーッ!!


泣き笑いもあり、重さ軽さもある大河ドラマ!!
まさに神大!!


そして、この重さも軽さも栄一中心だからこそのバランス!
吉沢さんの演技力がドッカンドッカン爆発して更新されていく!!
吉沢さん曰く、
「新しい扉がどんどん開いている」
「高いクォリティーを求められている」
まさに、その成長過程を見続けられる幸せ!
推しの頑張りに歓喜するファン♪


吉沢さんのファンで良かった!!
吉沢さんの大河が青天で良かった!!!!


願わくば、もっと皆に見て欲しい!視聴率アップ~!こいこい!!!