推しライフ徒然草

推し(吉沢亮さん)への愛と考察と妄言のつぶやき

青天を衝け~感想~第29話

栄一、改正する。
正しく改める。
太夫から栄一に戻って、本領発揮し出す明治政府仕官編。


さっそく初っ端からめちゃめちゃ盛りだくさん!
情報量多すぎて、難しい単語が矢継ぎ早に飛び出し、
よく分からんうちに圧倒されて、ワクワク感満載で面白いっ!という回。


いままで…
徳川幕府が倒れて江戸時代が終わり、明治維新でガラリと政府が交代。
薩長主導のもとで政府は運営され、文明開化が為されたのだと、そんなイメージを持ってました。


ところがどっこい!
真に新しい国家の礎を築いたのは、幕臣の大いなる貢献があったのだ!
と、認識を改めることができました!!


そりゃ家康様も自慢げに登場するわけだ!
うん、納得納得!


負けた側が気骨をもって国造りに粉骨砕身する。
もちろん負けた側の人材を登用する方も器が大きいし、それだけ人材不足な面もあったのだろうけど。
皆が今まで通りではいけない、新しい日本をどうにかしなきゃいけない、外国に負けない国にしないといけない、という想いの強さが人を動かしていたのだろう。


そして、現在のシステムがどう作られたのか、その発端に触れられるドラマであることが素晴らしい。


明治事始め、という感じで、新しい事を始めるワクワク感と、
多忙な中でモチベーション高く、仕事の面白さに邁進している栄一の圧倒的パワーと、皆の熱気がものすごく伝わってくる。
より良い日本にしたいという純粋な気持ちで国造りに邁進する栄一たち。
物事を為そうと情熱をかける男たちの若さあふれる躍動感は、爽快!
しかも仕事が早いところも気持ちいい!
築地梁山泊のワイワイ感、良かったわv


が、しかし…。
出る杭は打たれる…的な、日本にありがちな足の引っ張り合いの予感が…。
権力を持つと、なぜ権力闘争に向かってしまうのか…。
現場の士気が高くても、上層部の争いに巻き込まれ、現場が円滑に回らなくなっていくもどかしさ…が、発生するんだろうなぁ…。
今回大久保さん…というか薩摩は分かりやすい敵側だわ。


そして、今回の吉沢さん!
猪突猛進な若者から脱皮して、
物事を為すための頭・リーダーとして活躍し始め、もう一段階大人になった印象。


しかも、本当にセリフが聞き取りやすい!!!
難しい単語を言ってても、吉沢さんの口から説明されると、なんだかスッと頭に入ってくるし、納得してしまう。
特に、生糸を生み出すお蚕様の話しが、めちゃくちゃ分かりやすかった!!
大久保さんへの反論も、凄味を滲ませた圧のある芝居もしっかりできていた!
とっさまの敬語に対する、最初の微妙な顔つきと反応がうまい!!
ちょっと目が泳いで、ん?と引っ掛かりを覚えた細かなニュアンスが言外に表現できてるところがすごい!
細やかなお芝居ができてると、見応えあるし、見てるこちらもフフッと嬉しくなってしまう!
惇忠兄ぃとの対面でも、平九郎のことを踏まえて、それでも前へ進もうと語る。
その真摯な眼差しに力があるし、嘘がない。
芝居に嘘がないと、ドラマに没入できるので、とても見やすい。


青天は本当に脚本がいいし、演出も良いし、それを活かしきる役者陣の演技がとても素晴らしい!


今回は、郵便の事始めがメインで、
郵便の父・前島密さまがピックアップ。
しかし、寸前で渡英となり、継いだ杉浦が制度完成に立ち会う。
最初は、切手は後ろに貼ったのね…とか、
郵便箱…目安箱みたいなのを箱ごと運んだのね…とか、
歴史の1コマを垣間見た気分。
そして、集配、消印を経て、手紙を受け取る感動の演出。
前回、栄一と杉浦との熱い別れの抱擁シーンがあったからこそ、
今回の郵便制度立ち上げの活躍や、達成感が増した気がする。


静岡から呼び寄せた赤松くんも会議での測量の発言で目立ってたし、
引っ越しシーンで伝蔵くんも断髪し、エラそうにしてて大人ぶってたし、
登場人物の隅々まで愛がある脚本が本当に素晴らしい!

 


で、次回予告ですよ!
渋沢栄一の父…とうとうとっさま逝かれてしまうのですか…(ノД`)・゜・。
しかも、お妾さんも登場?
栄一ヘイト集めないような脚本になってるとは思うけど…ちょっと怖いわ。
来週に向けてすでにぐるぐるするわ~~。