推しライフ徒然草

推し(吉沢亮さん)への愛と考察と妄言のつぶやき

青天を衝け~感想~第17話

太夫、涙の帰京。
平岡様追悼回+禁門の変+天狗党+千代との再会
いろいろありすぎて、展開早いし、45分があっという間。
めちゃめちゃ濃厚な回。
歴史イベントだけじゃなく、ドラマに厚みがあるというか、多角的に描かれている。
大河ドラマ”らしい回で、見ごたえありました!


そして、吉沢さんやっぱり表情がうまいな~
平岡様の死を知らされてからの表情が尚の事うまい!
知らされた事実に茫然とし、信じたくないと揺れ動くさまがみごとで、リアル感があった。
わずかな眉間と目の動きだけで、心の動きを表現する。
この繊細な演技こそ、吉沢さんだ!って感じだわ~。


平岡様の掛け軸に隠した手紙が、遺書ではなく未来を語るものだからこそ、やすを励まし前へと進める演出になっていたのも良かった!


今回、物議?を醸した栄一の「次を仕込むべ」発言。
史実というか、リアル栄一から千代への手紙に書かれていた「仕込む」からの引用ワード。
吉沢さんは、さらっと口にしたのに、ピックアップされてしまった。
ド直球な言葉を言っても、吉沢さんだから下品にならないのよ!なのに、ネット界隈の反応といったら…
大森脚本は素晴らしいけど、夫婦シーンで栄一@吉沢さんに、ド直球なセリフを言わせるのは、個人的にやめて欲しいわ~。
編集カットされたけど、結婚初夜に「抱いていいか」発言も、そう。
イケメンに直球言わせたらダメだって。しかも吉沢さん並みのイケメンじゃないから。
直球で「好きだ」というより、夏目漱石ばりに「月が綺麗ですね」という告白のほうが似合う、耽美系の国宝級イケメンだからさ~。
まぁ、要するに『吉沢亮』のキャラじゃない言葉すぎるから、皆反応しちゃうんだと思うわ。
栄一のキャラとしては、千代の前では本音を話すから、それでド直球な台詞になるのも分かるんだけどね。
でも日曜8時、子供と一緒に見れる範囲のワードチョイスで頼む!
そう、この再会で栄一は千代に揺れ動いている胸の内を正直に話すんだよね。
千代は、それを否定することなく栄一の背中を押してやる。
うたちゃんを抱っこした時も、そう。
夫妻の絆と、千代の素晴らしい人間性も描いているのに、突飛なワードばかりに注目されるのもなんだかなぁ…。


集めた兵たちを引き連れていた道中で、岡部の代官に足止めされたが、猪飼様が敢然と立ち向かってくれる。
「かけがえのなき家中の者。一橋家としては到底承服しかねることゆえ、お断りいたす」
第4回で、栄一が言った
「百姓は自分たちを守ってくれるお武家様に尽くすのが道理だ、それは分かってる」
その道理に反したような岡部の代官の振る舞い。
猪飼様はしっかり自分たちを守ってくれた。
そのことが嬉しかっただろうし、またその道筋をつけてくれた平岡様への恩をしみじみと感じ、その平岡様が逝ってしまったことへの深い悲しみがあふれ出る。
吉沢さんの涙あふれる演技がうまいな~と思いながら、
ただ、ちょっとひっかかった言葉。

「この気持ちを平岡様にお伝えしたかった」

この気持ちって、どんな気持ち?
単純に岡部の代官をやりこめたことに対するスカッとな気持ちでないことは分かる。
猪飼様が護ってくれたことへの感謝と、
自分が信じてきた道理が適ったこと、
一橋の中ではきちんとした道理が通っていること、
そこへ導いてくれた平岡様への感謝と恩。
それだけだろうか?もっと深い感慨があるように思えて…それは何だろう?と思ってしまったのだけど…
深読みしすぎかなぁ?
吉沢さんの表情の作り方が単純ではなく、幾層にも滲んで見えるので、
私ごときが思いつく以上の思いがそこに潜んでいるのかも…と思って見てしまうわ。


そして、ようやく京に到着した栄一なのに…
天狗党の討伐に加わるはめになるのかな。
かつての仲間を討つ、討たなければならない、という悲劇が…

次回もまた濃厚な回になりそうだ。