推しライフ徒然草

推し(吉沢亮さん)への愛と考察と妄言のつぶやき

青天を衝け~感想~第16話

恩人暗殺。
そう、栄一にとって平岡様は恩人であり、恩師のようなものだよねぇ。
「お前は、お前のまま生き抜け。必ずだ」
平岡の言葉が、栄一の心にしっかり届いたと分かる、二人の表情。
堤さんの性根の座った深い慈愛の眼差しと、
それを受け取り、肝に銘じて頷く吉沢さんの澄んだ眼差し。
まさに役者同士の呼応したやり取り。
同時に、ベテラン俳優から託された思いを、若手俳優がしっかり受け止める、気持ちの交流にも見えて、素晴らしかったわ。

それにしても、堤さんいい役者!
硬軟まぜた芝居。にぎやかしにも説得力があり、場を引き締めることもできる。
役になじみながら、個性もしっかり出る。
素晴らしい俳優の先輩と大河でご一緒できる吉沢さんの幸運。
ほんと感謝です。

 

そして、真田番長vs栄一のシーンもまた良かった。
真田に刀を突きつけられて、どんどん目が赤くなっていく吉沢さん。
本当に真田を死なせたくないのだという必死の思い。
血洗島でともに語り合った仲間への思いが滲み出ていたし、
なつぞらでの天陽くんと番長とがあったからこそ、
二人が積み重ねてきた思い出が脳裏によぎって、それぞれの信念とが交錯しているのだろうと、思わせる二人の深いお芝居だった!
真田の裏切られた思いに滲む悔しさとか、
栄一の引きとめたいのに引き止められないもどかしさとか、
それを互いに察しながらも、袂を分かつしかない、それぞれの道。
涙する吉沢栄一、綺麗だな、おい。睫毛長いな、おい。と、思いつつ。

 

真田に背を向けられて、自らの決心も揺れ動く栄一。
それを、喜作が引き戻して、道を示す。
栄一と喜作。ほんといい相棒。
喜作がふわふわしている時は、栄一がしっかりとして、
栄一が迷うと、喜作が励ます。
従兄弟で、幼馴染みで、相棒で、二人がいるから、互いに道を過たず切り開いていける、そんな原動力になっているんだろうな。
いいね。けっして裏切らない人生の相棒って、とても貴重です。

 

そして、新選組好きのワタクシ!
池田屋事件、ありがとうございます。
できることなら、近藤&沖田にゲスト俳優呼んでサプライズ登場して欲しかったけど、まっちー土方さんがカッコ良かったので許す!笑
土方&町田さんの待ってました感のある見せ場!
青い照明のもと、颯爽と登場し、細い小路での殺陣。
直線的に、綺麗に捌いていく、静謐とした殺陣。

 

逆に、平岡様暗殺シーンは、
効果音ではなく、川村の動きと迫力で魅せる動的な殺陣。
動と静の殺陣の対比もさることながら、どちらも演出できる大河ドラマ制作班の高い技術力!
いや~本当いい大河だわ!

 

そして、平岡様の最期。
「死にたくねぇな」
吐露する思い。
未来を思い描き、これからワクワクすることがたくさん待っているのに、
それを見られなくなるのは嫌だなぁという無念。
無念なのに、どこかカラリとした響きが平岡っぽい。
じめっとしてないから、余計胸に来る。
殿…と言いつつ、最後は「やす」と妻の名を呼んで果てたところも、
いままで積み重ねてきた平岡円四郎としての描き方として、
とても良い最期のシーンでした。
ああ、本当にいい大河!

 

そして、その良い大河に主演を張れる吉沢さん最高だわ!
いろいろ胸がぐるぐるする展開が続くが、
来週もまた楽しみです!