推しライフ徒然草

推し(吉沢亮さん)への愛と考察と妄言のつぶやき

為すべきこと

意外に思ったのが、
吉沢さんは、きちんと仕事の主導権を自分で握っている。ということ。


若手俳優は、事務所の売り込み路線のままに与えられた仕事を頑張るのみ…という感じなのかと思ってた。


だけど、吉沢さんは、
『ゆっくり考えながらお芝居をしたい』『映画をやりたい』と意思表示して、
マネージャーさんと共に、映画に専念できるよう動いているし、
いざ、露出を高める必要があるとなれば、ガッツリと連続ドラマにも出る。
自分に許された現状の中で、方向性をしっかりと自分で決めて、能動的に動いている。


インタビューとか見てると、ぶっせん舞台で客席が半分も埋まらなかった口惜しさから、相当、自分の将来や方向性を考え続けたんだろうな。
自分に何ができるのか?―――と。
当時は仕事の選択肢も少なかっただろうけど、いくつかの現場を経て、映画に軸足をおくと決め、
そして、そのためには、TVドラマはゲスト出演のみに絞り込むなんて、相当思い切った選択。
ただでさえ、若手俳優があふれる中、狭い間口をさらに自分で狭めたようなものだから。
普通なら、ドラマ1クール(3ヵ月)のレギュラー出演で顔と名前を売ったほうがおいしい、と思ってしまいがちだけど。
自分の行くべき方向性を見定めて、安易になびかないところが、すごいなぁ。
潔い、とも言える。
それは、大河主演を引き受けたことでも分かる。
ホント、潔いんだよ。思い切りがいい。
一番になりたい。だから挑戦する。シンプルな決意が聞こえてきそう。
普段はあんなにもビビリなくせに…。大きい音とか動いてるカニとか、静電気とか…。
そういうギャップがまた魅力なのですが。


吉沢さんは、一見、無口でおとなしそうに見える。
声も小さいし、唯々諾々と従うタイプなのかな、と。
ところがどっこい、案外頑固。そして、自己主張もしっかりするタイプ。


えっ?吉沢さん、そういうこと言うんだ?―――と、意外に思うことも多々。


トモダチゲーム」で、天智役に山田裕貴くんを指名。
 えっ!小栗旬レベルでもない若手が、他の演者を指名するとか、アリなの?…と。
「GIVER 復讐の贈与者」では、小林監督と会ってソッコーで脚本のダメ出し。
 初タッグの監督に意見するとか、すげぇ心臓だな、と。


俳優として演じるだけでなく、面白いモノを作りたいという欲も強いんだろうなぁ。
自分はこうしたいという欲がちゃんとあって、
だから、言うべきことは言う。―――これが、すごい。


仕事で自己主張するには、勇気がいる。
それをちゃんと言えるのが、すごい。と思う。

  

「オオカミ」でのエピソードも、そう。


あらゆる意味で、吉沢さんの転換期となった「オオカミ少女と黒王子」。
最初は違う役でオファーがあったらしい。
だけど、今までと似たような役柄(三枚目バカ)だったので、真逆の暗い役がやりたかった、と。
だから、『日下部役を演じたいからオーデションを受けさせてくれ』と。
まだ売れてもいない若者が、オファーした側のお偉いさんに言うには、けっこうな勇気がいりそうだけど、吉沢さんは言った。
役者としての自己主張と、オーデションを受けるという真摯で謙虚な姿勢。
そして、おそらく、なぜ日下部役をやりたいのかをきちんと言語化して説明できた。
相手が納得できるように。
それが言えた勇気。


また、その相手が松橋Pだったことも幸い。吉沢さんのちがう面も見たいと思っていてくれたからこそ、要望が受け入れられただろうし、それが「縁」というやつなのかもしれない。
そして、そこでしっかりと、吉沢さんが、日下部くんを好演したことが、リバーズ・エッジやキングダムへと繋がっていった。


俳優として、成長していくために、何が必要なのか?
そういうことを日々考えながら、
言うべきことを言い、
手にすることができるものは拾い、
自分のしたいこと、するべきことを、見極めながら、積み上げていっているんだろうなぁ、と。


意外と、堅実。


吉沢さんが若いのにすごいなぁと尊敬してしまうのは、
この、
為すべきことを為している―――ところ。


覚悟を決めて、仕事に向き合っているんだろうな、と。


こともなげに、手を抜かない、と言ったり、
さらっと、努力するのは当たり前、とか言ったり。
時には、プロですから!と、ふざけて言ったりしてるけど、
役者としての矜持をしっかり持っているところが、ほんと痺れるわ!!


そういう役者を応援できるってのも、幸せだ♪♪♪