「一度死んでみた」（感想その２）

今作の主演は、広瀬すずちゃん！

なつぞらのなっちゃんのピュアさや、ラストレターでの透明感、
そしてこの映画での振り切った演技！！役幅広いわ～！
今作ではヘドバンしながら歌って、ついには顔芸も披露しつつ（笑）
コメディ映画でありながら、ちゃんと感情表現も繊細で、メリハリがきいてる。
主演として牽引力のある演技ができてるところが、すごい女優さんだわ！！

すずちゃん本人は、歌うの苦手みたいなこと言ってるけど、
告別式ミサでの「スイヘイリーベ」は、涙誘うわ。
感情のせて歌うことじたい難しいことなのに、ホロリと聴衆の感情を動かせてしまう力量！
歌手でもない、女優さんが、すごいことなんじゃないですか？！
しかも、撮影時、若干二十歳！ほんとにすごいわ～。

吉沢さんとは、
「なつぞら」を1か月撮影してから、
「一度死んでみた」を撮影して、
「なつぞら」の撮影に戻った……とのこと。

なっちゃんと天陽くんは、
純真無垢な女の子と、若き哲学者っぽい、浮世離れしたカップル。
今作では、
反抗してるけど根は素直な女子と、存在感ない陰キャだけどなんか一生懸命やってくれる男子と、
まぁ現実にいそうな世俗的カップル。

その、どちらも違和感なく、同時期に演じきった二人の振り幅が、すごい！！

しかも、どちらの組み合わせも、二人の空気感が同じ…というか、
同じ次元に立って共鳴している感じがする。
異なる作品の中で、色の違う二人を、同じ旋律で奏でている…というか、
曲調が変わっても、見事にハーモニーを奏でることができる二人…という印象。

まぁ、ようは、二人の演技の相性はいい！

もともと、アクのない繊細なお芝居をする二人。
そして、お芝居同様、二人ともその美しい容姿にアクがない。さわやかな美男美女。
だから、目にとっても優しい。
そして、演技のバランスもいい。
でもって、二人ともシリアスからコメディと、対応力の幅も広い。
同年代で身長差も最適.

こりゃ、今後、共演が増えていくかもな～。