「一度死んでみた」（吉沢さん感想）

舐めてました。吉沢亮を！

何なんですか？どんだけ伸びしろあるんですか？
こんなコメディ演技もできるんだぁ！！！っていう驚愕！！！
俳優・吉沢亮―――すげぇ～わ！！！！

存在感のないゴースト社員・松岡。
陰キャ設定の役柄は、吉沢さんの得意分野。
「あのコのトリコ」の「頼」の延長線上の演技でくるかと思ってた。

はい、あさはかでしたーッ！すいませーんッ！（土下座っ）

福田監督のコメディの時とは、種類の異なる表現方法。
間の取り方や喋るスピード、声のトーン等々、技術を駆使しまくって、工夫しながら面白くみせることを楽しんでる。
ホントに、こちらの予想を超えてくるから、ありがとう！！！という気持ちでいっぱい！！
見てて楽しいわ！！

だって、まず、もうね。第一声から、違うっっ！！
ライブというか、ミサ中にYouTube見ながらの、その第一声！！！
―――えっ、いつもと声の出し方、ちがうじゃん！！！
って、ビビッたわ！！

「ズ…、ズ、ズ！」

文字にするとたった一文字よ。単音よ！
なのに、七瀬に対する苛々や皮肉、自分の現状に納得いってない感じや、自信のなさ…
そういう諸々を内包した声にもなっていて、思わず唸った。
もうこれは「頼」の延長なんかじゃない、まったく別種の人間だと。
これが、ゴースト松岡の声なのだと。
吉沢さん、いくつ声を使い分けられるんですか？
マジ聞きたくなったわ。

そして、存在感どころかイケメンじたい封印。
松岡って全然イケメンに見えない！陰キャのこういうヤツいるいる的な存在に、ちゃんとなってることがスゴイ！
顔じたい変えられるわけでもないのに、イケメンに見えてこないってのが、すごい！
キングダムの一人二役もそうだけど、吉沢さん、いくつ顔を持ってるんですか？
マジ聞きたいわ。
唯一、イケメンに見えたのは、「ネコタヌキ！」と呼びかけるとこ。（個人的見解）

他にも、細かいソワソワした動きが、見ててちょっとニヤつくというか、とても愛嬌がある。
トテトテ小走りとか、自動ドアに反応しなくて手を小さく振るとことか、
キモさ一歩手前の微笑ましさ！
この塩梅がもう絶妙！！

「（耳を）引っ張ってる……引っ張ってる…」

中華料理屋での、若干顔歪めながらの小声での突っ込みとか、もうサイコー！！
あと、無駄に（？）頑張ってる、首絞められてる幻想からの自白シーン！！（大爆笑）
吉沢さんのコメディをもっと見たくなる感じ。
年末のミュージカルに期待かな♪

そして、七瀬と松岡のキュンキュン一歩手前のバディ感！
最初ツンツンからの、ケーキで懐柔で、謎解き＆疾走！
ポンポンとテンポよく進んでいくから、ストレスなく見れるし、
すずちゃんと吉沢さんの画力がさわやかで、
緩急ついた演技のバランスもいいから、余計なものを一切気にせず見れるので、気持ちが良い！！

まぁ…、最後のね、エンドロールのアレだけは、ちょっと蛇足感…。
正直、はっきり言って、広瀬すずと吉沢亮のキスシーンは、見てみたかった！！
だから、ありがとう！という気持ちもありつつ、でも、アレは……絶対、演出が悪い！！！
映画として綺麗に終わっていただけに、付け足し感半端ない！
でも、どうせやるなら、せめて、告白シーンは入れようよ！
『大事なことは言葉にしないと伝わらない』
映画のテーマのひとつでもあるんだからさ～。
突如キスシーンきても…は？って感じになってたのが悲しい。

＝＝エンドロールあけ＝＝

松「ネコタヌキ！」
　＜見つめていた携帯をポケットにしまい、七瀬に近寄る松岡＞
七「…あ？」
　＜振り向いた七瀬の両肩に手をポンと置く松岡＞　
七「な…なによ…？」
松「……好き、です」
七「…えっ…ちょっ…」
　＜迫る松岡の顔に焦りながら、左手を下にもってく七瀬＞
　＜切替：計の焦る顔アップ＞
計「おいっ、松岡、存在感出すなっ！」
　＜切替：松岡＆七瀬ツーショット＞
チュウ。
靴下ぽとん。裸足。
七「人生は、実験と観察デス！」

　＜END＞

って、３０秒もあればできるでしょう！！

………ハァ、脳内妄想で補完しておこ……。