推しライフ徒然草

推し(吉沢亮さん)への愛と考察と妄言のつぶやき

PICU -7話- 感想

今回は演技堪能の回!

大竹しのぶ吉沢亮・・・ではなく、
『南と武四郎』という母子の病気発覚場面に立ち会ってしまったような臨場感と緊迫感がありすぎて、見てるこちらも息をつめて見守ってしまった。
ドラマの展開としては重いが、二人の演技を超えた芝居がすさまじく見ごたえがあり、役者陣の演技合戦という意味では、面白い!

 

武四郎の母への愛情がきちんと根底にあるがゆえに、病気の判明にショックや不安、心配が募り、治療を拒否する母に当惑と苛立ちとがないまぜになった、ひと言では言い表せない複雑な心境が武四郎の表情からしっかりと見て取れる。
言外の心情を伝えられる吉沢亮の演技力&表現力の高さよ!
大竹しのぶという大女優と渡り合えてるのもすごいし、
演技巧者同士の芝居だからこそ、互いの心の交流というか、
母親の気持ちも分かるし、息子の気持ちも分かるし、
あまつさえ母子の長年の蓄積された愛情みたいなものも互いに背景として感じ取れるから、
二人の間にウソっぽさが微塵もない――という素晴らしいお芝居になっている。
まるで本当の母子を見てるみたいに。

治療を拒む母の固い決意に無理強いできないと嘆息して頭を抱え込む息子を見て、
お腹空いてないかと、うどんを作ると立ち上がる母。
そういえば、青天でもかっさまの最期の言葉が『寒くないかい?お腹空いてないかい?』だったことを思い出した。
子を思う母の一番の心配事なのだろう。
母親の中ではいつまでたっても小さい子供の頃のままなのだろう。
そして、
いったん病気のことは脇に置いて、日常に戻ろうとする母子の姿。
立ち上がるのも容易ではない母に、武四郎も俺がやると立ち上がる。
シリアスモードな息子をわざと茶化そうとする母に、
ぶっきらぼうに文句言いながらも、態度からは母への愛情が伝わる。
そこら辺に転がってそうな母子の情景が、実にリアルでナチュラル。


表面的には日常を取り戻したかに見えた志子田家に、救世主植野先生が訪問。
悠太のことも救ってPICUへと導いてくれた植野先生。
治療拒否という母の気持ちへの理解と、武四郎の不安と心配も理解しつつ、
ハードモードな母子の状況をどうにかやわらげるべく、
緩和ケアという選択も提示してくれた植野先生に、
いち視聴者として落としどころを示してくれてありがとう!という気持ちになったわ。

 

モンブランのくだりにも笑わせてもらったし(^^
「母ちゃんの嫌いなモンブラン
すかさずバシッ!
志子田親子サイコー!
メイキングではたかれた瞬間ビックリしてる吉沢さんに、今どきの子やな~と思ったし、
箱ひっくり返してケーキ落としたていのしのぶさんに、
「何やってんだい!」
と突っ込めている吉沢さん!!!!
吉沢さんが大竹しのぶさんとちゃんと素敵な母子の関係を築けているのが伝わってきて安心したし、ほっこりしたわ。

志子田親子が大竹しのぶさんと吉沢亮さんで良かったなと思った回でした。
とにかく二人の演技が素晴らしかった!!!