推しライフ徒然草

推し(吉沢亮さん)への愛と考察と妄言のつぶやき

青くて痛くて脆い・感想

まさにタイトル通り、青春の痛みを描いた作品。
旬な俳優を使って、スイーツ系でも感動系でもない青春映画は、めずらしい。
だからこそ、若手実力派俳優を揃えたのだろうけど、
題材がイマイチ。
陰キャ男子が拗らせて、SNSの炎上を使った大学内のサークル潰し。
ミニマムな世界で終始するには、
役者陣の演技が素晴らしかっただけに、なんかもったいないな、と。


良かった点。
・とにかく役者陣の演技がすばらしい!
吉沢亮の耳触りの良いモノローグ!
吉沢亮の闇演技!目力&ご尊顔!
・講堂での対決シーン!緊迫感とリアルな芝居!

萌えポイント。
・目もとアップの綺麗な下まつげ&大画面に耐えうる美肌。
・BBQ乾杯時の缶にそえた両手(お行儀がいい&たぶん素の行動)
・最後PC見ながら泣くシーン。瞬きせずに涙こぼす高等テクニック!

悪かった点。
・題材
・予告
・番宣でのイチャコラ

 

 

>では、絶賛ポイントから。

 

映画は、吉沢さんのモノローグで始まる。
声だけで、もう陰キャ男子ということが分かる喋り方。
今回のくてくての予告でも、またキングダムの予告でも、吉沢さんのセリフが多用されている。
そのことからも分かる通り、吉沢さんは「声」がいい。
滑舌良くなるよう早口言葉の練習をしたという過去の努力が、いま成果として、ちゃんと役者の武器になっている。
そのモノローグが存分に堪能できるので、吉沢さんの容姿で目も潤い、そして声で耳も潤う映画。

 

そして、その吉沢さんの容姿。
一年生の楓と、四年生の楓。顔つきがガラッと変わる。
顔つきまで変えられる役者って、稀有だよ、稀有!

 

しかも、目で語る演技!
美しいフォルムから生まれる憎悪と嫉妬にまみれた目!
心の裡のドス黒い感情を、言葉ではなく、その一瞥で伝えてくる。

 

目力だけじゃなく、楓の心の動きを、表情や視線のニュアンスでも細やかに表現している。
楓の途惑いや誤魔化し、そして心を閉ざす様が、セリフではなく、その表情でちゃんと伝わる。
言外の表情で表現されるから、知らず、見てる側の共感も深くなっていく。
レビューサイトでも、楓に共感している人が多い。
役柄的な設定もあるけれど、楓の心の動きが分かるからこそ、共感しやすくなってる。
吉沢亮の細やかな表現力の為せる業よ。

 

それが最大限に発揮されたのが、講堂での対決シーン。
長く張りつめた沈黙にさえ、二人の感情のもつれやせめぎ合いの空気感があふれ、見てる者も息を飲む。
緊迫した二人の言い合い。
まさに実力派俳優二人のぶつかり合い。
楓が秋好に不満をぶちまけていく。
そして、傷つけられもするし、傷つけもする。
身に覚えのある人間にとっては、かつての感情を揺さぶられる。
「分かる」からだ。
楓の言い分が。どんな過程でどんな感情を抱いたゆえなのか。
一瞬、楓が言葉につまる。
その瞬間、そのタイミングでさえも、共感してしまえる。
どろどろと不快で醜いもの。胸に巣食った黒い感情。
そのどろどろを内側から言外に滲ませて語ることのできる吉沢亮の表現力。
バッサリと秋好に切りつけられた時は、楓に共感してしまった分だけ、自分もバッサリ切られる。
楓と一緒に自分も傷つく。
痛い、痛い。切なくてきついシーンだ。

 

一転、柄本佑の脇坂先輩に、
もうどうしていいのか分からないと、まるで子供のように泣く姿。
反省したけど、物事への解決方法も、自分の感情の治めどころも、分からない、と。
成長しきれていない子供のそれだ。
そこで、柄本佑が、雰囲気のあるやわらかい口調で、治めどころを示唆する。
楓と、映画を見ている人たちを、すくい上げてくれる。
優しく、押しつけがましくもない、説得力はさすが!

そして、最後。楓は、成長するために一歩を踏み出す。
「ちゃんと傷つけ!」
映画としては、いい終わりかただったのではないでしょうか。

 

ですが、とにもかくにも、この映画は、
刺さる人には刺さる。刺さらない人にとっては刺さらない。
見る人を選ぶ映画だ。
ただ、役者陣の演技のすばらしさと、吉沢亮のご尊顔は、正義だ!

 

 

↓↓はい、こっから毒吐きます↓↓


刺さる人にしか刺さらない映画が「当たる」わけがない。
題材が微妙だというのに、あの予告の作り方も微妙。
ターゲットも内容も分かりにくいうえ、「気持ち悪っ!」の超ネガティブワードで終わるスタイル。
予告は、映画の入り口だ。
なのに、そこでネガティブ要素をぶっ込まれると、回れ右で帰ってしまう。
このワードチョイスは、失敗だったのでは、と。

コロナ禍でネガティブなものは、もうノーサンキュー。
それでなくとも、コンプラやハラスメントに対しての教育が徹底されはじめている現代。
人に対して向けるネガティブワードには敏感に…というより忌避感さえ感じるようになっている。
現代の若者は、悪意に耐性がなく、慣れていない者が多い。
SNSの炎上はごく一部の現象。かといって、すぐ側にネットがあり、誹謗中傷が身近で起こっていることもまた事実。

そこへ一石を投じる内容になっているとはいえ、
何も知らない予告の段階で、あの「気持ち悪っ!」は悪手では?
あれで見よう!という気になるかな?
誰も人からそんなこと言われたくないし。おまえが言うなと反発心への刺激。
インパクトはあるけど、客をドン引きさせるだけで、引き寄せる力にはならないような。
本編の流れでのクライマックスで、グサリッと聴衆に突き刺さる言葉だけど、
予告でポンと使っていいシーンじゃなかったと思う。

 この映画は、内容は微妙でも、役者陣の演技は素晴らしい。
青春映画だけど、より大人世代に刺さる映画でもある。
そのあたりを、もっとフィーチャーしたら良かったんではないかと。

 まぁ、まずもって、予告の作り方がダメだったと思うわ。

 

 

↓↓こっから、さらに毒吐きます↓↓


はい、正直に言います。
杉咲花ちゃんの演技、あんまり好きじゃないのです。
無限の人、BLEACH、12人の死にたい子供たち…
ワンパで独りよがりな演技の印象で。特にルキアにはブーイング。
でも、いだてんでの彼女は良かったから、どうかな~?と思ってた。

 

去年、吉沢さんとの撮影目撃された時、
恋愛映画との噂にヤダなぁ…と思ってたところ、情報解禁でスイーツ系じゃないと分かってホッとしたのも束の間、
怒涛の番宣で、何?あのイチャコラ?

 

吉沢さん、花ちゃんを褒める褒める。
素敵とか、好きとか、かわいいとか。パワーワード大盤振る舞い。
臆面もなく好意あらわし、デレるデレる。
あのぉ~そんなの見たいわけじゃないのよ。こっちは。
しかも、ツイではカプ厨湧くし。

 

カプ的に言ったら、
お母さん、元カノ(環奈ちゃん、すずちゃん)の方が好きだったわ。
今カノ(花ちゃん)は、お母さん、気に入りません!
と、今カノを連れてきた息子に後で文句言う母親目線で見てたわ…。

 

リアコじゃなくても、ファンも結局は女性だからねぇ…。
作品の中では別として、それ以外の場で女優さんにデレられてもねぇ…。
なんか、もにょる。
枯れたBBAファンですらモヤッとするんだから、現役乙女たちも内心穏やかじゃなかろう。
吉沢さんもきついスケジュールの中で怒涛の番宣を頑張ってるとは思っても、
気楽には楽しめず、微妙~な気分で見てたわ。申し訳ないけど。

まぁね。吉沢さんは基本、人を褒めるよね。しかも、褒め方がうまい。
そこは吉沢さんの美点だ。
花ちゃんが気に入ってるのも本当だろうしね。
心が狭いのはこっち側の問題なのでね。スルースキルを磨いていくわ。

 

とはいえ、今回の花ちゃんの演技、
マイナスから入ったけど、秋好役はハマってたよ。
そこは認めざるを得ない。(上から目線で失礼)
吉沢さんとの言い合いシーンは、お見事でした。
うん。でも、やっぱり好みではない。演技が。
上手い下手と、好みかそうじゃないかって、違うんだなと。

 

 

>今後の気になる点

 

今回の映画で気になるのは、まずは、吉沢さんのフォロワー数の推移。

8月は半沢ゲスト出演でグンと伸びたけど、
番宣~映画公開で、普通は増える期間なのに今回減ってるからねぇ…。
公開直前に、ざっと500人くらい一気に減った。
そして、公開後、あまり増えない…。
番宣イチャコラで嫌気さした乙女が多かったのか、楓役の評判が一般ウケしないのか?
ちょっとこのあたりの推移は、今後、様子見だわ。

 

そして、映画の興収。不発よね。
河野Pが見てねとツイを繰り返してることからも、想定よりも低くすぎるのだろう。
題材が悪いでしょ…とは思っても、
吉沢さんの人気を当て込んだところもあっただろうし。
ママレもそうだけどね。あれもイマドキを鑑みない題材で悪かったし。
それでも、主演は吉沢さんだからね。(正確にはW主演やクレ2番手でも、実質は主演だしね)
それが不発続きとなれば、演者としての実力はあれど数字を引っ張ってこれない役者としてみなされてしまう可能性も。
そうなると、主役が回ってこない…なんてこともあり得るわけで、それは避けたい。
まぁ、業界的には、キングダム以降に注目され始めた俳優だろうから、今すぐに結果出せとは、業界の大人たちも思っていないだろうけど、大河が終わった後が本当の勝負になるだろうなぁ。


さぁ、次の映画は11月か。
それまでに、東リベのビジュアル発表あるかな?