推しライフ徒然草

推し(吉沢亮さん)への愛と考察と妄言のつぶやき

青天を衝け~感想~第31話

栄一、最後の変身。
えええ~~~~~~~なにコレェェェ?
今話アバンで妾問題終了だと思ってたら、予告にチラリと映ってたんだけど…
まだ引っ張るか、妾問題。
もういいよぉぉぉ。
胸がむべむべするから。


せっかく、OP後は、喜作やら銀行やら富岡製糸場やらで、
吉沢さんのギアを変えてきたお芝居に感心していたのに、最後の最後に…。


妾問題って3週も引っ張る内容?
いらんでしょ。
そんな尺があるなら、廃藩置県の寝ずの苦労や、井上馨とのバディ感やら三井組ハウスの価格交渉やら、そっちのエピソードに尺を使って下さいよぉー。


もうホントにさ、
栄一、おまえ、最ッ低ェ―――だなっ!


お千代は一発ぶん殴っても許されるわ!
しかも、二人揃って、お千代に頭下げるとか…。
受け入れ一択しかないお千代はツラいよな…。
「そうですか…」
怒りや悲しみや、いろいろ言いたいことは飲み込んで、笑顔を作って受け入れる。
土下座した栄一の頭を、どんな気分で見つめたことか…。
そりゃ、でっかい溜め息吐きたくなるわ。


栄一は、お千代の気持ちをまったく顧みてないよね。
自分の罪悪感にあたふたしたり、
身重のくにの身を心配してたりしてはするけどさ…。


そして、次男篤二の誕生を喜ぶシーンさえも入っていない。
うたちゃんやことちゃんの頭を撫でるシーンは入れてるのに。
嫡男誕生に妻へのねぎらいはないわけ?


そのくせ辞職するとか自分の一大決心はすぐにお千代に聞いて欲しがる。
栄一は、もっとお千代の気持ちを確かめた方がいいわ。
自分のことばかりじゃないか…。
「過ちて改めざる、是を過ちと謂う」
『いや、おまえの改めるところ他にもあるだろ…』と、突っ込み入れたくなったわ。


とっさまが栄一からの返済の金子(きんす)を、お千代へと、これまでの辛抱と働きに感謝して褒美としてあげた場面を、栄一も見ていたというのに…。
お千代の見えない苦労をもっと汲み取ってやれよぉぉっ!


青天を衝きながら、国を変えたい!お千代が欲しい!
それが栄一の本当に欲しいものだったんじゃないの???


栄一がお千代のありがたさに気づく展開、今後しっかりあるわけ?
死に際して、ようやく…とかだったら、それはそれで最低だと思うのですが…。
どこかでスッキリ展開がないと、お千代が報われないわ…。


ホントに栄一への好感度ダダ下がりだよ!!!!


「栄一はやらかしてます」という吉沢さんもコメントや、
「栄一のこと、嫌いにならないであげてください」との吉沢スタッフLINEコメント。


これらを見る限り、
前回の妾ショックの大きさ、拒否反応等々、おそらく届いているのだろう。
それも制作サイドの予想を上回る反響の大きさだったと、窺い知れるコメント。


ある意味、少年マンガのヒーローが、突然不倫したようなものだから、
拒否反応が出て当然の成り行き。


いままでがピュアに描きすぎて、それがハマリすぎていた。
妾問題やるなら、伏線か予兆を入れておくべきだった。


逃げずに描いたのだろうが、どストレートすぎた。
ストレートに描くなら、もうすこし慎重に運ぶべきだった。


令和の昨今。不倫浮気へのタブー感は強火。
何の布石もなかったから、拒否反応が強く出た。
布石として「許す空気」を作っておくべきだった。
「もう栄一はしょうがねーなー」と苦笑まじりに受け入れる態勢を整えておくべきだった…。


新一万円札の人が、妾問題の人という印象で、果たして良いのだろうか?
史実を紐解けば、他にも女性問題を抱えたお札の人はたくさんいる。
歴史に明るい人たちにとっては、それが当たり前の情報&知識かもしれないが、ほとんどの人はそこまでは知らない。
当時の倫理観などはうっすら知っていても、ドラマから得る感情は別物だ。
渋沢栄一もそれほど知名度のある人物ではないからこそ、
この大河ドラマで描かれる渋沢栄一がパブリックイメージになっていく…というのに。


渋沢栄一は、
近代日本経済の父と言われ、たくさんの企業をつくった人。
妻妾同居して、愛人や子供もたくさんいた人。
どちらが大衆の話題になりやすいかと言えば…残念ながら後者だ。
高尚なことより、下衆なことへ耳目が向いてしまうのが、大衆心理。
これはいつの時代も変わりない。
そこをちゃんと計算に入れてるのだろうか?軽視してないだろうか?


妾問題ごときで渋沢の偉業は消えない…というが、
人物像の印象としては、だいぶ好悪の差ができてしまうのではと危惧してしまう。


偉人の偉業をピックアップすることに注力した方が良かったのではと、心底思う。


こんなにすごいことをした人だが、調べてみたら実は…という方が、よほど尊厳が守られている気がする。


……などなど


制作サイドの思惑とか、視聴者の印象とか、いろいろ考察してみたりしても、
結局のところは…


妾問題出てから、大河を楽しめなくなってるんだよぉぉぉ!


このひと言に尽きる。


不倫浮気して妻をないがしろにしている栄一が、いくら仕事で無双しても、
栄一の言葉に「重み」が感じられなくなった…。


否、正確に言うと、
吉沢亮の芝居や台詞には、しっかりと「重み」を感じる。
これまでの紆余曲折を経て栄一が成長してきた重みと凄味が、ちゃんと芝居の中にあって、それを感じさせるが凄いと思う。


だけど、栄一としては……。


もはや受け取り側の問題ということは重々承知しているが、
役は役として見て、演者は演者として見ている、その状態が物語りへの没入感を阻害しているというか、栄一と吉沢亮を一緒に応援できない、その状態が疲れる…。


吉沢さんのお芝居、凄くいいんだよ!!!
喜作とのシーンは、青天では久しぶりにみる「静」のお芝居をしているな、とか、
三野村の言葉で過去を回想し内省する心情の表現の繊細さだとか、
西郷とのシーンでもセリフ以上に表情で胸の内のモヤモヤを表わしていたり、
辞職宣言もお千代を見る顔が家族へ向ける顔になってるなとか、
凄く良い芝居をしてるのよ、ホントに!!!


だけど…リピ天できないんだよぉぉぉ!
栄一が無理すぎてー!


しかも、次回かっさまもいなくなりそうなのに、また妾が出てくるとか…
とっさまの最期を台無しにしといて、
かっさまの最期も台無しになんてして欲しくないんだよぉぉぉ!!


そんな思いが強すぎて…気が重いわ…


青天を気持ちよく視聴したいのにできないジレンマよ…