推しライフ徒然草

推し(吉沢亮さん)への愛と考察と妄言のつぶやき

青天を衝け~感想~第27話

太夫駿府で励む。
前回が清算する回なら、今回は助走回。というか、踏み出す回だね。
ようやくビジネス・スタート!
駿府での活躍を1話にまとめていた。
う~ん、やっぱり回数足りないなぁ…。


駿府で武士と商人が力を合わせて次の世を進もうというのが今回のメインで、
MVPは川村様!
武士の魂である刀を置いて、そろばんを…それまで(武士から見ると)賤しいとされてきた金勘定をしろと言われて、すぐに切り換えられるものではない。
一度拒みはしたものの、きっと頭では分かっていたのだろう。
それを良くぞ率先して受け入れてくれた!剣を極めた川村様が!
「ただ禄が欲しくて流れてきたのではない。徳川のために、何かできぬかと…」
そう、忠臣なのよね。だからこそ受け入れねば…と思ったのだろうし。
箱館陥落のいわば徳川終焉の報の後、
次の世を生きるための転身に、徳川家臣の矜持を示す言葉をさりげに入れてくるあたり、粋な脚本。
北大路家康様もそりゃ見守りたくなるはずだわ!


栄一も川村様も小さく囁くようなトーンで喋ってもしっかり聞き取れる口跡の良さ。
演技のテクニックもしっかりしている二人なので、演出のエモさが際立つ。


栄一は栄一で、新しい時代を進むため、武士に刀を捨てろと言い、商人には金儲けばかりで道理に背くことはあってはならない、国の一端を担う矜持を持て、と言う。
論語と算盤」の基本思想が、すでに出来てる。
これも布石のひとコマなんだろうなぁ。


そして、
若干、栄一の目つきが据わるようになってきた。
いろいろな経験を経て、凄味がついて大人になってきた…ということなのかな。
パリでの経験から図々しさが増したともいうが(笑)


もとから言いたい放題ではあったが、
駿府藩からの勘定組頭の命も忖度なくバッサリとお断りw
大久保一扇から、「平岡円四郎のことは存じているだろう?」と問われた時に、
下瞼ピクッ!意図的に引き攣らせていた。
吉沢さんの表情筋、どうなってるの?どこまで使いこなせるのか!!


民部公子様との約束の件も、ナレーションであっさり流して終了かと思ったら、スぺシアルに…しっかりと描いてくれて良かった!
それも民部公子も水戸も前を向かねば!と前向きに!
水戸のことも有耶無耶にせず、しっかり決着をつけて描き切るのも良い!
青天は、登場人物の幕引きも上手い!愛情を感じる!
役者さんにとっても演じ甲斐があるんだろうな。皆キャラ立ちしているし、それぞれ演技がどんどん良くなって魅力的になっていくもの。


クセの強い三野村との対面は、今後対立する匂いプンプンで面白かった。
栄一の新しい一面。
血洗島の血気盛んな若者の顔でもなく、徳川に仕えた臣下の顔でもなく、
ビジネス交渉する人の顔になってた!
パリでの経験が活きた大人の顔ね!


ディーン五代さまとの邂逅は、画面が美しい!!眼福!!
見てるだけで微笑みがこぼれる~v
しかも事務所の先輩後輩!気のせいか、なんとなくディーン五代さんから吉沢栄一を見守る優しさを感じられて、ありがとうという気持ちになったわ。


今回、このディーン五代との邂逅シーンと、駿府での太政官札のシーンと、
栄一のお顔がシュッとしていたから、5キロ減量したという5月頃の撮影なのかな…とも思ったり。


それと栄一に同行していた伝蔵くんも、大人の顔で他の者へ指示出していたので、おお~と感心!
平九郎ほどまだピックアップはされてないけど、要所要所で出てくるから注目!


そして、ようやく栄一家族が静岡に居を定める。
部屋を見たうたちゃんの「小せぇ!」は、京で猪飼様に長屋へと案内された際に放った栄一の「こんな狭ぇとこで…」との対比だね。
栄一のバックボーンである血洗島の中ん家が豊かな家であったことを示唆しているんだろうな。


五稜郭は、もっと土方さんメインになるかと思っていたけど、喜作の生き残りがメイン!!
ここの演出も見事だったと思う。
「生きて日の本の行く末を見届けろ!」
死の覚悟を決めた土方が、喜作にお前は生きろと背を押す。
前回は長七郎(死者)が栄一(生者)の背を押した。
冒頭に出た平岡は、やすへと残した手紙で、未来を語る言葉があった。
死にゆく者の想いが、生きる者へと継がれていく。
青天は、生きていこう!前を向こう!というメッセージが根底に流れているのが分かる。
見事です!


それにしても町田土方さんはカッコイイなぁ~。
混沌とした闘いのさなかにも、佇まいに清涼感がある。
幕末に一瞬のきらめきを放ち、誠を胸に抱いて颯爽と駆け抜けていく土方の姿そのものを体現しているようだった。
まさにハマリ役!眼福でした!!
しかも市村鉄之助に写真と遺髪を託す場面もあり、土方ファンにとっては心憎い演出!ありがとう!感謝の気持ちです!
これまでわずかに土方の声を高くしていたのも意図的だったのかな。
今回の死地にあって、声を低くし、言葉に力を持たせていた。
町田土方が高良喜作を逃がす場面は、二人とも魂がこもっていたね!
そして、眠るように目を閉じる土方。
安らかであれという祈りが聞こえてくるような演出。
これもまた余韻のある幕引きでした。


あと、箱館でちょいちょい差し挟まれる凌雲先生の活躍。
これも今後の布石で、赤十字や同愛社創設のくだりをやるのかな?楽しみ!


それでもってラストに来たよ、明治の偉人たちが!ぞろぞろと!
築地梁山泊の雰囲気も出ていて、ワクワク感も高まり、ますます今後が楽しみ!


来週は、新政府への仕官までいくのね。
ほんとスピーディーすぎる!!
でも、今の時代にあったスピードなのかな。
おそらく次回から、さらに怒涛の展開が始まっていく予感!!
期待大!!