推しライフ徒然草

推し(吉沢亮さん)への愛と考察と妄言のつぶやき

青天を衝け~感想~第11話

横濱焼き討ち計画。
物騒なタイトル通り、栄一の眼差しにも闇がはらんでいく。
吉沢さん、大河主役の演技になってきてるよ、もう!
今回、役者陣の演技が皆さん素晴らしく見ごたえあった!
ということで、逐一吉沢さんの演技を褒めまくりたい!!!


冒頭。
長七郎の輪郭がシャープになって、より狂気じみて見える。
河野の死を知らされ、やるせない怒りを栄一にぶつける長七郎と、黙って受け止める栄一。
仲間の死や計画の失敗と事態への悲憤慷慨。加えて、幼馴染みとして時間を積み重ねてきたからこそ互いの感情も分かりつつ、遠慮なく気持ちをぶつける気迫のあるシーンになっていた。


そして、一転して栄一がパパに!
とっさまが笑いながら懸命に走る姿が可愛らしいし、
とっさま早くしろい!と追い抜いていく栄一の喜びようもまたカワイイ!
めっちゃ家族してる!!
赤ちゃんも、めっちゃ新生児!めっちゃカワイイ!
「市太郎~。よ~しよし」←裏返った栄一の声は、素の吉沢さんの声だわ(^^)

さらに一転、お金の着服シーン。
眼差しのアップで、チラリと視線を動かすだけ。
たったそれだけで、不穏な気配を漂わせる、吉沢さん、うまいな~!

伝蔵に「俺っちにもやらしてくれ」と頼み込まれるシーンも、
栄一は無言で藍染作業しているだけなのに、怖い空気がピンと張りつめている。
気配とか空気とか、目に見えないものを漂わせるのが、うまいわ吉沢さん!

でもって、伝蔵くんは、けっこうおいしい役よね!
スタダの萩原くん、18才。
おそらく大河初出演で、いい役もらって期待の新人くんなのかな?
インタビュー読むと、現場では若干身の置き所がないみたいで(^^;
でも窪田くんも桃李くんも初大河では前室にも居づらかったと言ってた。皆同じような経験していくみたいだからガンバ!


そして、市太郎の誕生をあんなに喜んでいたのに麻疹で夭逝。
栄一の慟哭。
お千代が墓土に手を当てるところは、母の悲しみと慈しみがしみじみと伝わるシーンでした。橋本愛ちゃんうまいな~。
吉沢さんは号泣シーンより、その後の一心不乱に土を耕すシーンが胸に迫った。
美しい夕陽の景色がよりいっそう沁みる情景になっていた。

吉沢さんは泣き演技に定評のあるわけですが、
個人的には、吉沢さんは「死」に関する演技は、テクニック的にはちょっとまだまだなところがあるな…というのが個人的意見。
キングダムの漂が亡くなるシーンも感動的で涙したけど、最期にしては声の出し方がちょっと元気すぎなところもあったし、
天陽くんの畑で亡くなるシーンも幻想的なほど美しかったけど、倒れ込んだ後のオフィーリアの如く死顔アップで瞼が動いてたし、
今回の慟哭も、感情は十分に伝わってくるけど、泣き方の見せ方として、最後のほうちょっと顔上げすぎたかな。まぁ演出かも、だけど。
でもキミもっとできるよね?と思うので、今後の伸びしろということで頑張ってくれい。


横濱焼き討ち計画を話し合うシーンでは、惇忠も喜作も栄一も、それぞれが攘夷という熱に浮かされている雰囲気がうまい。
シーンが切り替わる前の、栄一のじっと一点を見つめる目のいっちゃってる具合がもうね、闇落ち決定!って感じですよ。


武具商は渡辺徹さん!久しぶりにみたけどやっぱりうまいわ~。発声がいいのよ。
「なんです、志って?」
そのひと言できゅっとシーンが締まる。かつ役柄の年季もちゃんと感じられる。
もっと俳優業やって欲しいので、健康になってくださいと祈念。


酒場シーンでは、なつぞらの番長のほか、プロデューサーズでもご一緒した達成くん、ママレでご一緒した季節くんと、顔なじみな面々と。
いきなり奢れと命じて飛び入りしてきた青年が東湖先生の子息と分かってからの喜びようが、とてもリアル笑!
田舎の若者が、突然有名人に出会ってテンション爆上げ!
栄一と喜作の揃ったようなミーハーぶりがカワイイ!
そこからの~
→子息の不甲斐なさに、遠慮なく発破をかける栄一
→泣かれて焦る栄一
→意気投合する栄一
テンションの切替をうまく演じる吉沢さん、すばらしいわ~!!


で、長女誕生。
喜び勇んで駆けてきたと思ったら、赤子の姿を見て、ハッと思いとどまる栄一。
目を潤ませつつ、赤ちゃんを抱くことができない栄一。
お千代は何か勘付いたように見送り、
かっさまも「何をすべぇと思ってんだい?」と問い質す。
思いつめた顔の栄一。
…睫毛ふっさふさだな、おい!と思いつつ、
この一連の細かい心情表現を体現できる吉沢さん、ザ・役者だね!
いやそれにしてもうたちゃん可愛いな!天使だな!こんな美人の赤ちゃん見たことないわ!!きっと舞台裏では吉沢さんもメロメロだな!!


思いつめたあと、とっさまに勘当を願い出る栄一。
もうここから吉沢亮じゃないんだよ。青天の栄一になってるんだよ~!!
役者小林薫に向き合っている役者吉沢亮じゃなく、
とっさまに向き合っている中ん家の長男になってるんだよ~!!
思い描いているのは物騒な計画だとしても、栄一の信念として、その言葉に嘘がないんだよ~!
だからこそ、大義のために生きてみたいという栄一の真摯な気持ちが、真っすぐに伝わってくる。
かっさまの、これまでの栄一を思い起こすような引き止めにも涙が出るし、
お千代も内心では引きとめたいのに、栄一の心を殺すようなことはしたくないと後押しするなんてなかなかできることじゃない。
そして、諫めることなく、息子の考えを尊重して受け入れるとっさまの大きな愛!!
「おれが十年若返って働くことにすらい」
「どんなに政が悪かろうが、百姓の分は守りとおす。それが俺の道だ」
「栄一、お前はお前の道を行けぃ」
とっさま名言連発ですがな!!!
父親に愛情たっぷりこんなこと言われたら、息子は頑張らざるを得ない。本当いい父子関係ですわ!!


人生を選択していく、決断の時は、丁寧に演じていきたい。
というようなことを吉沢さん仰っていましたが、まさに、そんな瞬間に立ち会った気分。
栄一の凛とした真っすぐな眼差し。
歯切れのよいしっかりとした口調。
真摯な姿勢。
いつもより低めな節回しで、感情に沸き立つ目ではなく、信念を貫こうする強い目をしていて、いつもの倍増しでカッコイイ栄一。
吉沢さんの演技を堪能できる回でした!!
物語りも動き出した感があり、もはや次回が楽しみでならない!!!